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2006年8月 3日 (木)

さよならの予告。

あまりにも早く。
あまりにも若い。
そんな彼女に告げられた死の宣告です。

ゴールデンハムスターのきなこ嬢。
1週間程前から体調不良でした。
始まりは、ほんの少しの軟便……。

ハムスターに詳しい方はご存知かと思いますが、ハムの下痢はかなり致命的。
恐ろしい場合だと脱水症状で3日で死に至ることもあります。

全ての生き物に言えますが、「少しおかしいな?」の段階で手を打っておくことが大切。
よって、きなこも即病院へ連れて行きました。

とりあえず、症状が軽い&食欲があるので検査は検便のみ。
私もこのときはウェットテールを疑っていたので、検査で寄生虫・細菌が出なかったのに安心して帰宅。
処方された細菌の抑制剤でしばし様子を見てました。

それでも、軟便は収まらず、尿の量が増え、目ヤニまで出だしたので、今日、ハムスター専門の獣医さんへ連行。

結果、子宮に悪性腫瘍が存在することが判明しました。

変わらぬ体重は腹部に水が溜まっているため。
実際は腫瘍に栄養をとられて痩せているそうです。
水を多量に飲むのも腫瘍のせいで、便が柔らかいのは水をたくさん飲むから。
腹部は触れられると激しく痛いらしく、おとなしい彼女がキーキー鳴いていました。

もう手術をするメリットがないくらい腫瘍は大きい。
延命ではなく、痛みを取り除く方の治療を行うことにしました。
要は投薬の生活です。
痛みを抑制する薬、アガリクス、胃を守る薬などなど。
(といっても、混ぜてもらってるので薬瓶は2本ですが)

覚悟は獣医に連れていくときからありました。
というより、獣医に連れて行くときはいつもそういう覚悟をしています。
素人目からどう見えても、体の内部では何が起こっているか分かりませんから。

ショックはなかったけど、悲しかった。
闘病の覚悟も、死に直面する覚悟も、飼育する時点で持っていたけど、どんな覚悟があっても命を失うというのは悲しいですね。
たくさん命を失ったし、たくさん命を奪ったけれど、この悲しみだけは全然変わらない。
(慣れてしまっては、変わってしまってはいけないものだけど)

最善の環境で飼育したつもりでも、人間の自己満足では意味がない。
死には原因が絶対あるし、その原因が何であっても受け止める責任が飼い主にはある。
もっと厳しく言えば、死という答えに行き着いてしまったのだから、それは最善ではなかったとも。
「飼育」を行う限り、どんな原因でも、それが仕方のないと言われることでも、結局は飼育者が、私達が彼らを殺したのだと私は思う。
死んだんじゃない、我々が飼い殺したんです。

そのくらい生き物を手近に置くことは重い。
そのくらい覚悟と責任が必要。
とっても、とっても、心に重たいことです。

だから、生きる声にしっかりと耳を傾けなくては。
だから、死にゆく声にしっかりと耳を傾けなくては。

生き物を飼うってことは命に触れるということ。
その輝きを学びながら、「死」にまみれていくこと。
だから、きっと私は途中下車できなくなってしまったんだなぁ。

きなこの命には終着点が見えてしまったけれども。
だからこそ、生きて欲しい。
終着点は見えただけで、まだ辿り着いてはいないから。
精一杯、輝いてみようね。

20060803212135レオ君も最後まで生きようとしたよ。
これからどうやって生きて行こうかね?

ps,ハム専門獣医さん、またもやN大でした;
獣医のエキゾチック分野で今もN大で講師してるらしいです。

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