« 【もぞ蟲】製作中……。 | トップページ | 君の隣にいるんだよ。 »

2012年2月16日 (木)

白目という名の彼女。

1202162


北の大地で4年間。
初めてその地を踏んだときから、ずっと親しみを持って観察してきた彼女が逝ってしまったそうだ。


いつからそうであったのか。
彼女は片方の翼が思うように動かせず、更に右の目も見えなかった。
歩いてやって来て、歩いて帰っていく。
仲間が飛び立つ後ろ姿を見送りながら。


繁殖期には独りで踊って。
つがい相手のできなかった彼女は、一人で鳴き合いの声を発した。
無理して飛んで、低空飛行のまま障害物に突っ込んだこともあった。


野で生まれ、野で生きて。
決して触れ合うことなんかなかったけれど、とても親しみのある鳥だった。


もう一回、会いたかったな。
自分でもびっくりするほど、彼女の死の知らせは悲しい。


1202161_2



笑って、泣いて。
君という、君たちという素敵な鳥がいるということを教えてくれてありがとう。


これから北の大地には遅い春が来るだろう。
たくさんの命を育み輝く大地で、どうか安らかに。
 

|

« 【もぞ蟲】製作中……。 | トップページ | 君の隣にいるんだよ。 »

コメント

親愛の情というのは、触れ合う事がなくても育まれるもんですよね。

私も近所の人が餌をやっていて、何年か近場に住んでいた野良猫が、ある朝我が家の前の店の駐車場で死んでいるのを発見したとき悲しくて仕方がなかった。

彼女に触ったのは彼女を庭に埋める時が最初で最後。


白目さんも、彼女の一生を必死に生き抜いたんだろね。

実家の団地に幼鳥の時の怪我で飛べないカラスがいて、見ていて切なかったけど、いつの間にか姿を見ない。

鳥にとって飛べないのはかなり危険と隣り合わせだよね。

仲間が夕方寝ぐらに飛んで帰るのをみると余計に可哀想でね。

自然で生きるのは厳しいけれど、彼らは決して諦めたり投げたりしないよね。

人間どもも、そんな強さを見習わなきゃいけないね。

投稿: ゴン | 2012年2月21日 (火) 16:16

★ゴンさま

コメントありがとうございます。

怪我で個体識別ができるようになってから、時間としては随分と経ちますので、飛べない鳥としてはかなりの大往生だったと思います。
地元の方もそっと見守ってきた個体でした。

野で生まれ、懸命に生き、決して安らかではないかもしれませんが、野の生き物として当たり前の最期を迎えたようです。
人の目からすれば無残かもしれませんが、しっかりと野生に根付き、他の命の糧となったならば、私はむしろ良かったなと安心しています。

悲しむときは、ちゃんと悲しむ。
死と真っ直ぐに向きあうということもまた、生き物たちが教えてくれたこと。
命からのメッセージをしっかりと受け止められる人間になりたいですね。

投稿: ちあき | 2012年2月21日 (火) 21:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/139923/54001675

この記事へのトラックバック一覧です: 白目という名の彼女。:

« 【もぞ蟲】製作中……。 | トップページ | 君の隣にいるんだよ。 »